BLUG指針
BLUGの中核である我々は、こんな悲しい宣伝をしなくても済むだけの、
十分な数のLinuxを道具とする芸術家の出現を心待ちにしている。
しかしそれが現実化する為に我々は最初に強大かつ効果的な
ハッカー芸術家共同体を作り上げなければならない。
それがLinuxにおける芸術分野の発展を促し、
ひいてはLinuxそのものを発展させることに繋がるだろう。
もし単語「ハッカー」があなたを神経質にしたのならば、
それが何を意味するか
について、手がかりを得て、またここに戻って来るがよい。
確かにそれらはあなたの目には素晴らしい道具に映るだろう。
美しく飾りたてられた様々な道具、触れるのが恐ろしいくらい華奢な道具。
一つ一つに通し番号が入れられ箱入り娘の如く大事にされている。
だが一歩でもその世界に踏み込んでみよ。
マイクロソフト監獄にブチこまれてビルゲイツ獄長に身ぐるみ剥されて、
シリアルナンバー彫られて独居房に入れられた可哀想な君達。
罰として支給された遺伝子組変えコンニャクで自慰させられるんだ。
君の頭の中が真っ白に昇華した瞬間、奴は微笑みながらこう言うんだ。
「これに優る快楽はございますでしょうか。」とね。
独居房に封印された囚人は罰を人生至上の悦楽と勘違いし
性根尽き果てても血が出るまで精液を絞り出すのだ。
監獄の厚い壁の割れ目から差し込んだ一条の光。
それすら至福の瞬間であろう囚人達に、自堕落な妄想に更けさせ、
死ぬまで獄長に蛋白質を貢ぎ続ける。
それは労働でしかない。
報われる事の無い無目的な労働、これほどの罰があろうか。
まるでシシューポスのようではないか。
だが我々はどこに居る?
監獄に居るのではない。そして監獄に行く義務もない。
なのに何故、馬鹿高い監獄行きの切符を購入するのだ。
監獄にオナニーしに行くなんて愚の骨頂だね。
しかもお仕着せのオナニーなのだ。強制的なオナニーなのだ。
どこの世界にオナニーやらされて喜ぶ馬鹿がいるというのだ。
我々が、もし我々がマイクロソフト監獄から囚人達を救い出す事を望んだとしても、
それは余り現実的な問題ではない。
何故なら彼等自身は十分幸せ者なのであり(例え妄想の世界の中だけだとしても)、
救い出せたとしても社会復帰には多大なる困難が待ち構えているだろう。
むしろ監獄の中で朽ち果てたほうが幸せなのである。
ただこれ以上の犠牲者を増やさぬ事を望むならば、
躊躇すること無く立ち上がって見せよう。
シシューポス
「シシューポスの神話」アルベール=カミュ作
シシューポスとはギリシャ神話に出て来る人物。
神の怒りに触れ、与えられた罰が山頂まで岩を押し上げること。
しかし押し上げた途端、岩は坂を転がり落ちていく。これを永遠に繰り返す。
本文書の著作権は谷内伸彦([email protected])が保持し、
その配付は GNU 一般公有許諾に基づいて行われる。
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